A級チェリストへの道

チェロの上達のちょっとしたスパイスに

マスタークラス受講してきた

アンサンブル・モンソロのマスタークラスを受講した。アンサンブルの大切なことをたくさん教わったので、備忘録として書いておく。

 

□アンサンブル・モンソロ

http://www.monsolo.fr/jp/index_jp.html

 

曲はヴォーン・ウィリアムズピアノ五重奏曲の一楽章。フランス人相手にイギリスの作曲家は大丈夫だろうかと思っていたが杞憂に終わった。よかった。

 

□チューニング

1.ピアノ→バイオリン→全員で

2.一人一人チューニング。一斉にやらない。

3.広めの5度で(これはピアノがいるからだろう)

一度曲を通してからチューニングの不備を指摘されやり直しとなり、その際に上記方法を指定された。確かに。オーケストラ的な音程の意識ではダメということだろう。

 

□ドゥナーミクとアーティキュレーション

かなり事細かに指摘が入る。言われてみるとそうだよなー、ってことが多い。作り込めてなかったわけだ。どう表現するかは奏者次第だが、書いてあることをもっともっと消化するのが必要。しっかりスコアを読み込んでどんな音楽にするのかをイメージするのが大事なんだな。

印象深かったのはフォルティッシモの際のアクセントの不足。付けているつもりでも、もっともっとと言われたシーンが多かった。おそらくアクセントを付ける弾き方ができないのかも。要自分の音を見直し。

 

□音程合わせ

まず2人ずつで、音量をピアノで合わせてみる。ハモる音程と音量をここで作る。合ったら別の組み合わせで同じ作業をしていく。

フォルテで弾くとまたズレたりするので、ピアノで合ったから良いというわけではない。

音程に関しては、メンバー個々の音程感というのがあるで、それを寄せていく作業が必ず必要だとのこと。誰が絶対合っているとかではなく、互いが互いに聴き合って音を寄せるのが大事。

 

この作業やってみたら、見違えるハーモニーになった。ビックリした。

 

□ヴィブラート

旋律の弓を返す最後の音にヴィブラートがかかっていない、しっかりかけるとのこと。

これ、無自覚過ぎて自分がどうしているのかすら分からなかった。ポジション移動の直前とか、音価が短めだとかかっていないよう。これは良くないね。自分都合が音に出過ぎた。しかも認識していないというダブルパンチ。

修正すると、長い旋律が途切れていたのが解消された。びっくり。

 

□アンサンブルを作るために

今回のレッスンで指摘されたことは、意識していたけど十分に効果が上げられていなかったことも、目から鱗だったこともある。音程についても、個人攻撃になりやすいからあまり言いづらいケースが多い。そして、プレイヤーだと客観的に聴くのが難しい。自分らで取り組む時にはどんなことに気を付けてどうしていくのがよいかを最後に聞いた。

 

回答としては、まず何でも言い合えることになること。そして、気付いた点があればその場でしっかり伝えることから始める。客観的に聴くのはたしかに難しい。録音や録画をしたり、定期的に人に聴いてもらうこは大事、という内容だった。

 

□僕の思ったこと

全体を通して感じたのは、自分らの音程に対するシビアさの欠如。音程がめちゃ悪いわけではないけど、なんとなくしか合ってないよと暗に言われた。それをどう改善していくかの方法を教えてもらったのは嬉しかった。

ベースの音程が全体的に悪いのを放置していたが、ベースだから仕方がないという考えは音楽に対してもプレイヤーにも真摯ではない。しっかり話し合っていきたい。

 

あと音楽の読み込み不足。スコアから得られる情報でもっともっと分かる部分はある。

いやー、アンサンブルは最高に楽しい。