A級チェリストへの道

チェロの上達のちょっとしたスパイスに

ドレミファソファミレド

音程の精度が上がらない。こんな悩み、チェリストなら誰しもあると思うけど、凄い発見をした。

 

自分の音を“ちゃんと”聴いていない

 

というのは、先日妻が僕の練習を聴いてた時に、自分の音聴いてる?って言われたことがきっかけ。自分の音を聴いていないわけ無いだろうって思ったけど、音が切り替わる瞬間、確かに最後まで神経が通ってない。。。なんというか、音の開始以外は惰性で弓を動かしてるだけ。

 

えっ?って思って、Amajorの音階を一部弾いてみた。細かく書くと、D線4ポジ1指、3指、6ポジ1指、2指、3指の行き帰りのラシド#レミレド#シラ。一音ずつ耳を傾けて弾く。できない。。。4→6ポジ→4ポジのシフトで音がスムーズでない。なんてこった。

妻にずっとアドバイスもらいながら、ラシド#レミレド#シラを弾くこと60分。きつい、死にそうだ。耳を傾けるだけでこんなに疲れるもんなのか。しかも、すぐに惰性で弾いて自分の音を聴かなくなる。

だが、だんだん良くなっていく。シフトの時が肝だ。自分の音を聴きながら左手の肘に意識を傾け音を繋ぐ。お、いい感じってのがたまに出る。

 

こんな感じでこの何でもないようなスケールを一日60分、3日弾いてみた。驚きの変化が生まれた。なんと、鼻歌のピッチがかなり正確になったのだ!   あんなに音痴だったのに!  そう、 僕は自分の音を聴かないがために、身体に音が刻み込まれていなかったのだ。ああ、今まで一体俺は何を。。。安西先生、音楽を奏でたいです。

 

まだ気を抜くと音聴かない病が発症する。曲練習は大体発症するので、しばらくはスケールばっかり弾こう。おかげであらゆるキーのスケールがとてもキレイになった。なんというか、多分この音合ってる、ではなくて明確にこの音!ってのが分かるようになった。笑  これが音階練習だったのか。。。

また、シフトの際に音を聴くことができるようになったので、フレーズがキレイになった。これを習慣化すればやっと普通の演奏家になれる、かも。

ノビシロですねぇ!