A級チェリストへの道

チェロの上達のちょっとしたスパイスに

思わぬ効用

さて、レッスンは今日だ。こんなにも近々な日程で決まる思ってるなかったので、心も腕も何もかも準備できていない。まぁ、焼き付け刃で取り繕っても全部丸わかりだから関係ないんだろうけど。

でもやっぱり先生の前で弾くのをイメージすると、とても緊張する。自宅で弾いてても手が震える。笑

これって凄い効果だよな。今まで家でダラダラ弾いてたのがレッスンに就くとなったら必至に取り組んでいる。これだけでも成果ありだ。

先生には「まずチェロを聴かせてください」と言われている。「聴かせるようなチェロは持ち合わせておりませんが?」と返信したくなったが、オトナなので、「承知致しました」にしておいた。

下手くそでも何でもいい。とりあえず今自分が表現できるバッハを悔いがないように弾くのみ。

ああ、怖い。怖い。楽しみ。

レッスンに就く

自分に立ち向かう恐怖から独学という道を選んでいたという自己分析の元、レッスンに就くのがA級チェリストの道第一歩であると認識し、早速知り合いに打診してみた。

 

驚く程高名な先生方を紹介していただき、僭越ながらキャリアや自宅からの距離で、先生を決め、受け入れ可能とのありがたい返事をいただいた。

もうすぐレッスンか、と考えると恐怖を覚える。12月に発表するバッハ無伴奏も見ていただきたいが、メニューは先生に任せたい。イチからも覚悟の上だ。あー、ビビる。

 

色々やらないと行けない曲もあって大変だけど、チェロを弾く時間捻出して、その時間の1分1秒を大事にして取り組んで行きたい。がんばろ。

山月記状態

なんともなしにブログを始めて10日。自分を客観的に捉えるのにはとても適したツールだなと。そこで早速感じたことが、レッスンの必要性。

今まで独学でやってきたことにあえて理由を付ければ、習得過程を自分で考えるのが楽しいから。でも、これってレッスンに就いても一緒じゃね?って思い始めた。

自分はこう考えるから、どう弾いてるってしっかり伝えた上で指導を受ければ良いし、解釈とか以前のレベルのことなんて山程だろう。だったら独学って単なる遠回りやん。

うん。レッスンの先生探そう。

 

なぜ今までレッスンに就いていなかったのかも考えてみた。まず、全く就いてなかったわけではない。あるオケプレーヤーの先生には半年就いた。そこで教えてもらったのは主に左手。握らない、ぶら下がる。そのためにシュタルケル教則本の筋トレしか言いようのないメニューをやっていた。左手の基礎をこなしている間はレッスンの必要性を感じずに行かなくなった。で、そのまま。学生だったので経済的な問題もあった。

もうお一方の先生はソリストとしても高名な先生で3回だけ行った。厳しい先生だった。続けたかったが、仕事を理由に行かなくなった。実際その後6年間くらい弾かなかった。具体的内容はよく覚えていないが、音楽イメージを具体的にチェロに落とし込むことを重視していた。

両先生の教えは、いまだに僕の根幹となっている。ただ、具体的な指導を受けないままだったので、自己流に解釈してやっている。

 

お金だ時間だとは書いているが、ようはなんとなく行かなくなったわけ。でそのまま自己流を続けてきたのはあれだ。「尊大な羞耻心と臆病な自尊心」

自分が頑張ってやってきた成果を判定されるのが怖い、周りからは上手だと言われてそれを否定されたくない。でもその根幹にあるのって、自分は下手だっいう認識。いまだに音程は不安定だし、フレージングも結構適当。それを認めるのがイヤなわけ。

 

お金と時間はいまや解決された問題だ。情熱も戻ってきた。以前より認知も柔軟だ。

A級チェリストになるために。そうだ、レッスンに就こう。

覚える能力

楽譜が覚えられない。タンホイザー序曲の中間の6連符地獄なんだけど。チェロしかやっていないフレーズなので、適当にいなす訳にはいかない場所。

 

1小節単位で構成され、クロマチック的な動きにたまに全音が入る12音オクターブとなるフレーズが四小節のかたまりでずっと続く。それ以外に音列の規則性は見いだせない。

自宅で練習して弾けても、合奏だと途中で脱落。暗譜はちょっとムリ。でもパッと見では脳の処理が追い付かず弾けない。

どうしよ。。

 

あんまり楽譜を覚えることで悩んだことなかったけど、今回はマズい。年か?    こんな不毛なパッセージに時間を割きたくないのだが、ある程度腕に染み込ますしかないのだろうか。。

 

なお、同曲でバイオリンはもっと大変。楽譜を見たら笑えた。4ページまるまる幾何学模様で埋め尽くされてる。

和声に乗っかったフレーズではあるので無秩序ではなさそうだけど、あれどうやって弾いてんだろ。

やっぱ練習を重ねるしかないのかな。。

 

まーんばけん

ベト7の一楽章のあのリズム。8/6拍子の跳ねるターンタタン。あれ、ムズい。身体に染み込んでいないのか、相当意識しないとハマらない。

学生の時にオケに入ったとき、ちょうど春の定期でベト7をやっていたのをよく覚えている。その時のトレーナーの先生が「まーんばけん」て歌いながら弾けっていうおかしな練習をしていた。50名程の弦楽器奏者が「万馬券万馬券」って言いながら必死の形相でA音を刻むその光景は、初めてオケを見る僕からすると、衝撃的だった。

まぁ結構効果的な練習だと思うけど、こういうことを先生が言っている以上、やはり難しいリズムなのだろう。

 

どういう練習をすれば良いのだろうか?

タンタタタンって弾いて“タ”を抜く?

タンツタタンって感じて“ツ”を意識する?

ターンタって弾いて“タ”を入れる?

そもそも感覚の問題なのか右手の不慣れ問題なのか。。

いやー、厄介なリズムだねぇ。かっこいいんだけどね。

 

学生のベト7経験で思い出しけど、4楽章の展開部、低弦がずっと四分音符でオスティナート的な動きをしている箇所がある。メチャかっこいい。低弦冥利につきる。今弾いたらイッちゃうかもれない。

ここをチェロのパート練習で繰り返しやってたんだけど、チェロだけだと意味分からないというか異様。低音でずっーと「シードーシードー」みたいなフレーズをボーボー弾いてるから。

10人くらいで輪を作ってボーボー弾いてる光景も衝撃だったなぁ。なんかの儀式なのかな?  みたいな。

今考えたら何てことはないし、オケ曲ってそういうの多いよね。ふと思い出したエピソード。

演奏会のチラシって

演奏会のチラシってパターン少ないと思うんだ。

演奏曲目、指揮者、奏者、演奏会情報。で後ろには写真とか、イメージ図とか。このパターン。

 

いや、いいんだ。このパターンで。問題はデザインとかではなく、何を訴えたいかが伝わって来ないことが多いこと。

指揮者か?   演目か?   団体か?

なんとなくコンセプトに欠けてるんだよね。今はイラレとかも使える人多いだろうから、なんとなくテンプレ的なの作ってしまうだろうか。

こういう演奏会用広告物のHow to本あったら面白いな。コンセプトを確認しましょう、最もアピールしたい要素は何ですか、みたいなチェックリスト付。

 

マチュアオケとかだと選曲はコンセプトとか関係なしにやっぱり編成とか技量とかで決める事が多いから難しいんだろうけど、もうちょっと工夫したら面白い思うんだよな。

 

そう考えると広告代理店とかの仕事ってすごいよね。

 

楽曲アナライズは超大切

僕はチェロ四年目で弦楽四重奏に取り組んで演奏会をした。それ以来弦楽四重奏のトリコになってしまった。

が、周りは上手い人ばかり。技術では当然劣るし、迷惑もたくさんかけてしまう。そんな中でできるだけ、自分のパフォーマンスをよくするにはどうすればいんだろうと考えてきた。

もちろん、楽器の練習はするんだけどそんな劇的に上手くなるほと甘くない。

そこでアプローチのひとつとして、楽曲アナライズという方法を身に付けた。これによって、今どういう音を出すべきか、どの音を聴かせるかとかそういう事が分かり、演奏にメリハリが付けられるようになった。

 

大まかにいうと3つだ。

①楽曲の構成を把握

②フレーズのモチーフを把握

③伴奏音の把握

 

①楽曲の構成を把握

スコアなんかを買うと最初に解説が付いており、これはソナタ形式で〇〇小節からは展開部〜なんてよく見る。

これを把握しよう。自分が楽曲のどの部分を弾いているかというのは凄く大事。同じffでも色んな意味合いがある。そういったことを認識すると曲全体を通した視点持つことがてぎ、演奏がぎゅっとしまる。

弦楽四重奏なんかに取り組むときは四人でシェアするととても効果的。

 

②フレーズのモチーフを把握

モチーフっていうのは、分かりやすい例で言うとベートーヴェの運命のデデデデーンという音型のこと。ほとんどの曲は必ずモチーフがあり、ロマン派以降の曲はこのモチーフがいくつもあり、複雑に絡み合うことが多い。

 

モチーフを把握することにより、このフレーズは少し目立たせるなどの小技が使えるようになる。また練習する際にポイントを絞ることもできる。

 

③伴奏音の把握

チェロは伴奏が凄く多い。なんとなく弾いているのと、その音がどういう機能を果たしているのかを知ってるのでは全然音の説得力が違うはずだ。

 

まず調性を把握しよう。クラシック音楽はポップスと違って調性が頻繁に揺れ動くからだ。

 

次に和音を把握しておこう。これは知識がいるが、古典派までだったらそんなに難しいことはしていない。ハイドンモーツァルトなんていい教材になる。

 

自分の伴奏フレーズの横の動きが和音の流れに対してどういう機能を担っているのかを分かっていると、とても音が取りやすい。メリハリも付く。

曲を弾いていて、ここよく分からないって箇所はあると思う。そういうのも解消される。

ポップスを弾く人はある程度和声の知識があるケースが多いが、クラシック奏者のアマチュアは皆無な人も多い。素養はあるのだから、少し興味持てばいいのになってよく思う。

バッハ無伴奏とかに挑戦するならば、和声分析は絶対欠かせないし。

 

 

 

最後に自分がやっていてよかったことで、アレンジがある。なんかの曲を弦楽四重奏なんかにアレンジするの好きなんだが、楽曲アナライズに凄く役立っている。

例えばドゥナーミクやアーティキュレーションを指定するとき、ブラームスだったらどうしてんだろ?  とか。

松葉記号を指定するとき、ここから始めるとこんな感じかな? ワーグナーだったらどうなんだ?  みたいな。

そうやって大作曲家のスコアを漁っているうちに、ああ、この部分はこういうつもりで書いたんだろうなってのが少し分かるようになってきた。

多分並の人よりはここらへんの感覚鋭いと思う。問題はそれを音に反映できるのかってところなんだけど。。

 

色々書いたけど、曲に取り組む際は色んなアプローチがあるよってことで。

バイオリニストに言いたい導音の扱い

導音。ドミナントからトニックに解決する際のドミナント長三度音のこと。

簡単に言うと、「起立、礼、着席」のドーシードー♪のシの音。

 

バイオリニストは導音となると何でも音を高くとる。特に絶対音感を持っている奏者に顕著な気がする。

教育のせいなのか、導音は高くとりましょうという教えがあるからなんだと思う。

これ正しいし、正しくない。高くとる場合と低くとる場合があるのだ。この理解をしないと、弦楽四重奏などでハーモニーの快感は味わえないだろう。

バイオリニストに例を挙げてしまったが、全楽器奏者は知っておいた方がいい内容だ。

 

○導音を高くとる場合

導音は高くとると確かに気持ちいい。聴いてる方もだ。特にマイナー・キーの曲なんかは。

なぜかというと、まず導音を弾いている際の和音はドミナントといって、不安定な和音が鳴っている。ドミナントは安定した響きのトニックに解決したがる。

導音を高くとるとその不安定感がより劇的になり、トニック音に解決したときの快感が増すのだ。

 

「不安定感がより劇的になり、解決した際の快感が増す」

 

これを覚えておこう。だから導音は高くとる。逆にいうと、牧歌的な曲想で落ち着いた雰囲気を出したいなら、高くとらない方がよい。ここらへんは音程をコントロールできる楽器ならでは。

 

しかし、これはメロディ・パート限定の話。

 

○導音は低い方がハモる

聞いたことあるだろうか。長三和音における第三音は少し低くとると。これは事実。

バイオリニストとビオリストもチェリストも試して見てほしい。G線開放弦、D線開放弦、A線の1指H音の和音「G」を弾いてみよう。H音を気持ち低くとらないとハモらないはずだ。

 

このH音が長三和音における第三音。

Cメジャーのキーではこの和音がドミナント(7thのF音を加えることが多い。H音とF音の音程差が増音程なので不安定感がある)となる。

 

ってことで導音は低いのだ。

「和音としてハモらせる場合は導音は低くとる」

これを覚えよう。

 

○まとめ

ざっくりまとめると、メロディの人は高く、伴奏の人は低く導音をとりましょうということ。

 

○メロディと伴奏の両方に導音が出てきたら?

弦楽四重奏のスコアを見てみよう。その場合はほとんどない。導音被りはどの作曲家も避けているのだ。

もちろん被る場合ともある。でもその場合はおそらく音価が違うだろう。伴奏の導音は4分、メロディは16分とかになっているケースが多い。

これはどうするかは一律には言えないが、2つの音程が混在していいと考えている。

 

この導音問題。チェリスト、ビオリストは感覚的に分かっている人が多い。バイオリニストは知らない人多い。あくまでも僕の感覚で。

でもさ、バイオリンだってたくさん伴奏するじゃん?   その時にハモらない導音を弾いて気持ち悪くないのかね。、

 

ちょっと愚痴っぽいけど、半端な絶対音感持ちの人に多いの。「俺のH音はこの音!」みたいな。なんかひとつの音程しかないんだよね。

弦楽四重奏とかやっていて一番ストレス溜まるのがこのタイプ。周り聴けよ。歩み寄れよ。

 

導音ってのは曲のキモに出てくる音。もっと大切に扱いましょう。

 

では。

 

 

 

 

左手

【左手の指】

チェロは、ロー・ポジションで音階を弾く際の左手の指の置き方パターンは基本3種しかない。

 

(-は半音、--は全音

①  1-2--4

②  1--3-4

③  1--2--4

 

③は拡張と呼ばれるが、これだけ取り方が、2パターンある。

3-1)2指を軸として1指を広げる

3-2)1指を軸として234指を広げる

 

例えばG線1ポジに構えた際にAs--B--Cなら「3-1パターン」だし、A--H--Cisであれば「3-2パターン」。

 

僕は3-1パターンの方が楽。なぜなら左手における親指は2指の裏に添えるように置いているので、3-1パターンは親指移動が絡まないから。

 

3-2は1指をそのままにしつつ親指を半音分移動する必要がある。そうしないと234指は移動できないので。

 

実は僕は3-2パターンが苦手。4指が少し低くなる。分かっているから、肘の位置で修正している。チェロと出会って17年。5年間ほどブランクがあるとはいえど、これはよくないよな。とこのブログを書き始めて改めて思った。タイトルを「B級チェリストへの道」に変えようか。

 

なぜこれを書いているかというと、バッハ無伴奏2組ジークの最後、Dメロディック・マイナーの下降音型の音程でG線のCisがちょっとだけ低いから。速いパッセージってこういうの露骨に出るのよね。

ほんと課題だらけだなー。

 

 

【肘の位置】

指のパターンとしては以上だか、左肘の位置でも音程は変わってしまう。高音弦を弾いてる位置のままC線を弾こうものなら4指は必ず低くなる。初めはハッキリ意識しないとできない。

それに気付かないでごまかしていると、同じ左手の形は維持できず、音程が安定しないチェリストの出来上がり。

はい。私です。気付くのも時間かかったし、治すのも時間かかった。

 

 

【親指の位置】

それと親指が1指側に少し反っている奏者を見かけるが、基本通り2指の後ろに持ってくるよう直さないといけない。あれでは腕の自重はかからない。

 

そして自重がかからない分、握る。握っている押弦は相当に甘く、音程の輪郭はボヤけてしまう。特に4指。ロクに音を鳴らせないし、低い弦を弾くのが苦手な場合は原因の多くがここにある。何より疲れてしまう。休憩の少ない曲は1曲通して弾けないと思う。

また、その原因を右手に求めてしまったら悲劇だ。もっと圧を!   といって、無限地獄へハマるだろう。

音質は左手でも相当に変わる。A級チェリスト達が聴かせてくれるふくよかな低音は、この左手の押弦がしっかりしているからこそできるワザだ。多分。

 

またポジション移動がままならなくなるのも、握っていることによる弊害のひとつ。

 

はい、これ全部私です。これも治すのに苦労した。中々親指が2指の後ろに行ってくれないんだもん。指を指板に対して垂直に置くのではなく、地面に対して平行(すなわち指板に対しては斜め)にするとできると思う。電車の吊り革にぶら下がるようイメージで自重をかけてみよう。 

まー、ホントかどうかは知らないけど。経験則の話。

バッハ無伴奏に挑戦して思うこと2

バッハ無伴奏2組のサラバンドとジーグに挑戦している。

 

サラバンドを弾くと、どうにも右手の小指コントロールがイマイチで、弓元の音が汚くなる。あと圧が乗っかり過ぎる。

 

ってかこんな悩み抱いてる時点でもうC級かも。。。いやいや、バッハに取り組んでいるおかげで色々見直せてるんだ。いいことだ。

 

試しにヨーヨー・マのように右半身を少し迫り出すような構えにしてみた。右肩が前に少し出た分、あら?   今までのボウイングをすると真っ直ぐいかない。小指側で持つ意識を強くするとちょうど真っ直ぐになるみたい。

 

で、気付けば小指コントロールしやすいじゃん。むむ、ヨーヨー・マのあの軽やかなボウイング捌きに少し近い。弓元圧も解消。というか、元だろうが先だろうが弓に神経が通った感じになった。ケツからボウイングも自然とできる!すげー。音も抜ける!

 

ヨーヨー・マの華麗な弓捌き

https://youtu.be/Wa5yony2CeA

全てを支配している。いやもう同化してるな。。マはチェロでチェロはマみたいな。

 

ヨーヨー・マ先生ありがとうございます。ちょっと希望が出てきた。

 

すぐ忘れちゃうから、ボウイング練を少し多彩にして慣れよう。左手も少し感じが変わってしまったし、見直すか。

 

基礎練

僕が最初にやってる基礎練

 

右手

ボウイング♩=40 8拍1弓二往復各弦

ボウイング♩=120 1拍1弓16往復各弦

③発音 普通ver.  ノーテンポ 各弦8回

④発音 逆ver. ノーテンポ 各弦8回

気が向いたら移弦も。いずれもケツからボウイング意識して。

 

左手。

主となるキーを決めて日替わりでやる。主調のベース音を音源で鳴らして純正でとっている。テンポはその日の気分。ダルい時は3オクターブになったりする。

長音階 4オクターブ

⑥長三和音 4オクターブ

⑦自然短音階 4オクターブ

⑧短三和音 4オクターブ

教会旋法 6種 3オクターブ

⑩ベース音を属音と見立てた減七和音

 

以上が基本メニュー。60分くらいかかるので時間がない時はだいぶ端折る。

ホントは7度足したアルペジオとかもやった方がいいのだけどやったことない。重音もやったことない。三度音程の音階もやったことない。。。

 

ベース音鳴らすのは、家にピアノがなくて音程チェックできないから代わりに。いつからか編み出したけど、結構気に入ってる。

 

弾けないフレーズに特化した練習は別途やる。上記は絶対やろうと思ってる基礎練。よくサボるけど。

 

そう。メチャクチャつまらない。目的意識がないから?   なんか基礎練が好きになる方法はないんだろか。

 

ってかキーボード買おうかな。MIDIキーボードはあるんだけど、440Hzなんだよな。

オケ練して思うこと

プレイヤーでオーケストラ好きな人は多い。アマチュアの活動のメインだから当たり前かもしれないけど、中には月1本番当たり前みたいな人はざらにいる。

 

スゲーなってのが正直な感想。とても真似できない。なぜなら1曲1曲ちゃんと取り組まないと弾けないから。

 

オケはやっていて楽しいけど、室内楽と比べるとやはり楽しみは格段に落ちる。

・自分の音の責任が少ない(弦は)。

・ハーモニーが溶け合う瞬間に出会わない(そんなレベルのオケはあんまりない)

・トップにだけ合わせればよい。

 

理由としてはこんなもんか。室内楽はほぼ逆だ。

・自分の音しかない。一音足りとも疎かにできない。

・ハーモニーやドライヴ感を常に堪能できる。

・常に全パートに意識を注力するのが前提。

 

もちろんオケにだってやってる人はいるだろうけど、アマチュアで個々人がここまでやってる団体はそうないのではないか。また、このレベルを追究している所は僕では入れないだろう。

 

音楽をしたいならオケが無意味とは言わないが、室内楽の方が断然楽しいし、勉強にもなる。取り組み姿勢からして違うから。

 

じゃ、オケ好きな人はオケに何を求めてるんだろか?

・指揮者の指導が勉強になる

・色んな仲間がいる

・友達作り

・出会い

・飲み

他にもたくさんあるだろうけど、パッと思いついたのはこんなもん。なんだ、ちょー有意義じゃないか。考えてみれば大学オケの友人は相当数いるけど、今でもとても仲が良い。

 

よし、僕もオケ参加する時は音楽はもちろん、人との触れ合いも楽しもう。トラでももっと色んなパートの人とコミュニケーション取らないともったいないわ。

バッハ無伴奏に挑戦して思うこと

12月に所属するオケの内部発表会みたいなものでバッハ無伴奏組曲2番からサラバンドとジーグに挑戦する。

 

サラバンド

https://youtu.be/3WxnXerG4cM

・ジーグ

https://youtu.be/mokNC6V2hZM

 

相異なる曲を選んだのは、上達のため。が、どうにも上手く弾けない。目も当てられない感じ。これはヤバい。。

例によって分析。まずサラバンド

 

●右手

・腕だけでボウイングしている。詰まった感じの音。背中から、いやケツからボウイングをするんだ。

・小指の働きがイマイチで圧力をコントロールしきれていない。根元で音が潰れ気味。

・肘が下がり気味。上記ケツからボウイングで解消される。

 

●左手

・ぶら下がってないから保たない。つい癖で握りがち。

・低音弦の肘の位置が低い。だから握る。握るから疲れるし、音程がボヤける。

 

●テンポ

メトロノーム必須。テンポ感死にやすい。インテンポに近くないと、聴いていてダルい。

 

●他

・和声感を保つのが難しい。まず和声付け。次にベース音だけでも頭の中で鳴らす。自信なし。

 

 

次にジーグ。

●右手

・三音スラー+三音マルカートの六連符処理が全て。できない。

・腕に頼るとムリ。人差指と小指を連動させて、引っ掛けを生み出す。ここでも小指の働きか。

・肘の位置。弦移動がめまぐるしいので、うっかりすると手首の先だけの移動になる。音が軽くなる。

 

●左手

・ぶら下がり命。握ってるヒマはない。

・肘の位置。やはり弦移動が激しいので肘の高さ移動がおろそかに。ぶら下がりできない原因に繋がる。

 

●テンポ

・三拍子の基本に忠実に。三拍目のアウフタクト感いのち。

 

・二拍目が死にやすい。メトロノーム二拍鳴らし練もした方がよい。

 

 

こんなもんか。多分これらを克服したところが始まりなんだろう。急がねば。

チェロを楽しむ

チェロは本当に楽しい。

 

正直、自分の音にうっとりする。楽しい。

 

ちょっと弾き方を変えるだけでガラッと音が変わる。楽しい。

 

うまく弾けずにその原因を一つ一つバラして究明していく作業。楽しい。

 

そうやって弾けなかったフレーズが弾けるようになった時。楽しい。

 

ああだこうだやって自分の音が格段によくなった時。無常の喜び。

 

カルテットとかで音が溶け合っている時。サイコー。

 

結婚式や老人ホームで人のために弾いた時、凄く喜んでもらえる。本当にチェロを弾いていて良かったと感じるし、こういう表現ツールを持っている自分を誇れる瞬間。

 

仕事なりプライベートなり、辛いことがあっても、チェロを弾いてるその時だけは自分とチェロと音楽以外の全てが無くなる。一瞬でランナーズハイみたいなもんか。

 

本当にチェロは楽しい。

 

ふとしたきっかけで学生オケでチェロを始めて、10数年。特定の先生のレッスンには就かずほぼ独学でチェロを続けてきた。

 

なぜかって。

 

自分で試行錯誤して上手くなる過程も好きだから。すごく遠回りだけど。

 

上手な人が普通に弾く何の変哲もないフレーズにショックを受けることがよくある。猛烈な嫉妬心や羨望感も湧く。

 

ああ、こういう音を出したい。

 

そういう音を出す方々をA級チェリストと定義付けし、なんとなく弾けるけどイマイチな下の方のB級チェリストである僕がA級になるまでの過程を記したブログにしようかと。A級になれるかは知らんけどな。