10/28レッスン備忘録
○メニュー
・ボウイング背中の使い方
・音階4オクターブ、スラーの掛け方別
・課題曲1
○ポイント
・音始め方について
しっかり乗っけてからボウイング。肘を上げすぎ。もっと降ろして背中から引っ張る。音をよく聴けば自分でも分かる。
・先弓で細る
しっかり乗っけたままで、背中で動かす。音をよく聴く。
・シフトのスライド音回避方法
二種類ある。まずは、シフト自体をスピーディにすること。次に、弓を瞬間的に止めること。どちらも使い方によっては音楽の流れを止めるので注意。
・音の始まり方の練習
サラバンドなどは通し練で流れを掴むのとは別に、和音等を繰り返し流れで弾く練習をする。どういう腕の使い方をすればどういう音がなるか。圧の掛け方なども色々試す。
・スラーの弓元
手首を少し入れる感じで、圧をコントロールする。肘を浮かすわけではない。
継続しましょうよ
早くも毎日投稿できなくなった。
禁煙だ。禁煙の離脱症状で若干の抑うつ状態があるからだ。ってことにしよう。
そろそろ離脱症状も治まってきたし、前ほどに渇望感もなくなってきた。ふと思えば、煙草のことをあまり考えていない。勝負はこれから。
先日、テノール歌手のリサイタルを友人に誘われて観に行った。なんとオケ伴奏。熱烈な信者の方々のフライング拍手にだいぶ辟易したが、あとは大満足。
歌ってズルいわ。あんな表現力はチェロでは無理だろう。どこまでも通る音で、透明感があるけど濃度の高い。しかも色気がある。一つ一つのパッセージの歌い回しの丁寧さ、曲全体を捉えたフレージングの数々と妙技を堪能できた。たまには興味ないジャンル聴きに行くのもいいね。今度は能とか行ってみよかな。
禁煙の思わぬ効用
チェロと関係ない話題続けて。自分の中でホットトピックなので。
今まで絶えずニコチンを身体に取り込んできた。それが急に無くなると身体ごあれっ?ってなるみたい。
即時出てきたのが足のむくみ。あまりむくむ方ではないが、一週間むくみが続いた。やっと治ってきたが。
次に屁の回数。やたら多い。しかも今までより臭え。ウンコも回数が増えた。
あと、異常な食欲。常に何かを食べたい。これは食欲というよりも口寂しいのかも。
あと睡眠。早寝早起きが続く。12時には眠くなり、6時には起きてしまう。ここのところどちらかというと睡眠障害的な感じで寝られていなかったので助かるけど。
最も困っているのが無気力。仕事もチェロもどうにも手が付かない。これ、マズいよなぁ。はやく身体さん慣れてくれないかな。
にしても、続けていた習慣を辞めただけでここまで色んな症状が出る。タバコこわ。禁煙直後に感じた恐怖感とか手持ち無沙汰感とか、ホントに中毒者なんだなーと自分思った。
今戦っているのは、習慣。喫煙行為は日常生活の様々な行動とセットになっていた。食後とか仕事の合間とかは慣れてきたが、突発的に吸いてー! ってなる。
例えば、自動販売機で缶コーヒーを買ってるおっさんを見たとき。合奏の休憩時間。夜中散歩してるとき。仕事中の会社訪問直後。挙げたらキリがないな。
ニコチンはもう身体からはなくなっているが、この習慣行為と切り離すのがムズい。早く時よ経て。
ノン・スモーカーになる
全然音楽と関係ないが、自分にとっては大きな決意が必要なことなので、書き記す。
10月に入ってタバコを辞めた。直接的なきっかけは歯の治療が全て終わり締めにホワイトニングをして、歯医者さんと約束したから。
後は匂いとかお金とか。それと、以前辞めた時に体感した朝の寝起きの良さ、末端にまで力が漲る感じとかが忘れられない。
といってもまだ50時間しか経っていない。これを書いている時点では、ニコチンが身体から抜けるであろう最期くらいの期間か。かなり欲しているので、ガム噛んだり筋トレしたりしてごまかしている。
タバコを辞めるという行為、とても覚悟がある。一生これから一本も吸えないという恐怖感に打ち勝ち、ニコチンを欲する脳の欲求と闘い、生活習慣に組み込まれた喫煙行為を排除しなければならない。
でもそれでも意味がある。喫煙によって生じる日常の無駄な時間。僕の場合これが結構大きい。例えば休みの日の午前。よし洗濯しよう!と思い立ってもとりあえず一服。そうこうしてるうちにスマホをイジるとかしょっちゅう。
タバコを辞めれば、こういった無駄減ると思うんだよね。お金も460円×1月分だけじゃない。缶コーヒー代とか考えると結構行く。
楽器を弾くときもだ。よし、基礎練。終わった、一服。こんな感じだもん。
でもこの生活の一つ一つに組み込まれた習慣を置き換えていくのって凄い大変。でもこれなしではノン・スモーカーにはなれない。
がんばろ。
10/1レッスン備忘録
初レッスン。先生はとても温和な方で少し安心したのが正直。お人柄が音に出るかのごとく、とても柔らかくかつ太い音でノックダウンされた。
バッハ無伴奏組曲2番サラバンドをまず弾いたのだが、あんなに震えたのは初舞台以来か。
○内容
当たり前のフレーズを当たり前に弾くのがまず目的。基礎練習としてスケール、オクターブ何種か。教則本を使ったレッスン、見てもらいたい曲あれば都度。
といった感じになる。
○4オクターブスケールにおける親指の添え方
参考ながら添えるだけで、厳格なポジションをとっているわけではない。肘の感覚でポジションをとる。
○A戦のBCD音拡張
B音はテンション高いのでいい音ならない。旋律を弾くのであればハーフポジションで普通の構えをする。速めのパッセージであれば拡張形を維持。
スペインの舞曲で2拍目にアクセントがくる。お手本演奏では非常に響きのある重いアクセントを乗せていた。常に3拍子を感じて、2拍目を大事にする。
○ジーグ
見る感じ、弾けない感じはしない。ゆっくりから練習すること。ただし、曲の持つエネルギーは生かしたままで。
次は10月末。とりあえず課題曲をさらう。
思わぬ効用
さて、レッスンは今日だ。こんなにも近々な日程で決まる思ってるなかったので、心も腕も何もかも準備できていない。まぁ、焼き付け刃で取り繕っても全部丸わかりだから関係ないんだろうけど。
でもやっぱり先生の前で弾くのをイメージすると、とても緊張する。自宅で弾いてても手が震える。笑
これって凄い効果だよな。今まで家でダラダラ弾いてたのがレッスンに就くとなったら必至に取り組んでいる。これだけでも成果ありだ。
先生には「まずチェロを聴かせてください」と言われている。「聴かせるようなチェロは持ち合わせておりませんが?」と返信したくなったが、オトナなので、「承知致しました」にしておいた。
下手くそでも何でもいい。とりあえず今自分が表現できるバッハを悔いがないように弾くのみ。
ああ、怖い。怖い。楽しみ。
山月記状態
なんともなしにブログを始めて10日。自分を客観的に捉えるのにはとても適したツールだなと。そこで早速感じたことが、レッスンの必要性。
今まで独学でやってきたことにあえて理由を付ければ、習得過程を自分で考えるのが楽しいから。でも、これってレッスンに就いても一緒じゃね?って思い始めた。
自分はこう考えるから、どう弾いてるってしっかり伝えた上で指導を受ければ良いし、解釈とか以前のレベルのことなんて山程だろう。だったら独学って単なる遠回りやん。
うん。レッスンの先生探そう。
なぜ今までレッスンに就いていなかったのかも考えてみた。まず、全く就いてなかったわけではない。あるオケプレーヤーの先生には半年就いた。そこで教えてもらったのは主に左手。握らない、ぶら下がる。そのためにシュタルケルの教則本の筋トレしか言いようのないメニューをやっていた。左手の基礎をこなしている間はレッスンの必要性を感じずに行かなくなった。で、そのまま。学生だったので経済的な問題もあった。
もうお一方の先生はソリストとしても高名な先生で3回だけ行った。厳しい先生だった。続けたかったが、仕事を理由に行かなくなった。実際その後6年間くらい弾かなかった。具体的内容はよく覚えていないが、音楽イメージを具体的にチェロに落とし込むことを重視していた。
両先生の教えは、いまだに僕の根幹となっている。ただ、具体的な指導を受けないままだったので、自己流に解釈してやっている。
お金だ時間だとは書いているが、ようはなんとなく行かなくなったわけ。でそのまま自己流を続けてきたのはあれだ。「尊大な羞耻心と臆病な自尊心」
自分が頑張ってやってきた成果を判定されるのが怖い、周りからは上手だと言われてそれを否定されたくない。でもその根幹にあるのって、自分は下手だっいう認識。いまだに音程は不安定だし、フレージングも結構適当。それを認めるのがイヤなわけ。
お金と時間はいまや解決された問題だ。情熱も戻ってきた。以前より認知も柔軟だ。
A級チェリストになるために。そうだ、レッスンに就こう。
覚える能力
楽譜が覚えられない。タンホイザー序曲の中間の6連符地獄なんだけど。チェロしかやっていないフレーズなので、適当にいなす訳にはいかない場所。
1小節単位で構成され、クロマチック的な動きにたまに全音が入る12音オクターブとなるフレーズが四小節のかたまりでずっと続く。それ以外に音列の規則性は見いだせない。
自宅で練習して弾けても、合奏だと途中で脱落。暗譜はちょっとムリ。でもパッと見では脳の処理が追い付かず弾けない。
どうしよ。。
あんまり楽譜を覚えることで悩んだことなかったけど、今回はマズい。年か? こんな不毛なパッセージに時間を割きたくないのだが、ある程度腕に染み込ますしかないのだろうか。。
なお、同曲でバイオリンはもっと大変。楽譜を見たら笑えた。4ページまるまる幾何学模様で埋め尽くされてる。
和声に乗っかったフレーズではあるので無秩序ではなさそうだけど、あれどうやって弾いてんだろ。
やっぱ練習を重ねるしかないのかな。。
まーんばけん
ベト7の一楽章のあのリズム。8/6拍子の跳ねるターンタタン。あれ、ムズい。身体に染み込んでいないのか、相当意識しないとハマらない。
学生の時にオケに入ったとき、ちょうど春の定期でベト7をやっていたのをよく覚えている。その時のトレーナーの先生が「まーんばけん」て歌いながら弾けっていうおかしな練習をしていた。50名程の弦楽器奏者が「万馬券万馬券」って言いながら必死の形相でA音を刻むその光景は、初めてオケを見る僕からすると、衝撃的だった。
まぁ結構効果的な練習だと思うけど、こういうことを先生が言っている以上、やはり難しいリズムなのだろう。
どういう練習をすれば良いのだろうか?
タンタタタンって弾いて“タ”を抜く?
タンツタタンって感じて“ツ”を意識する?
ターンタって弾いて“タ”を入れる?
そもそも感覚の問題なのか右手の不慣れ問題なのか。。
いやー、厄介なリズムだねぇ。かっこいいんだけどね。
学生のベト7経験で思い出しけど、4楽章の展開部、低弦がずっと四分音符でオスティナート的な動きをしている箇所がある。メチャかっこいい。低弦冥利につきる。今弾いたらイッちゃうかもれない。
ここをチェロのパート練習で繰り返しやってたんだけど、チェロだけだと意味分からないというか異様。低音でずっーと「シードーシードー」みたいなフレーズをボーボー弾いてるから。
10人くらいで輪を作ってボーボー弾いてる光景も衝撃だったなぁ。なんかの儀式なのかな? みたいな。
今考えたら何てことはないし、オケ曲ってそういうの多いよね。ふと思い出したエピソード。
演奏会のチラシって
演奏会のチラシってパターン少ないと思うんだ。
演奏曲目、指揮者、奏者、演奏会情報。で後ろには写真とか、イメージ図とか。このパターン。
いや、いいんだ。このパターンで。問題はデザインとかではなく、何を訴えたいかが伝わって来ないことが多いこと。
指揮者か? 演目か? 団体か?
なんとなくコンセプトに欠けてるんだよね。今はイラレとかも使える人多いだろうから、なんとなくテンプレ的なの作ってしまうだろうか。
こういう演奏会用広告物のHow to本あったら面白いな。コンセプトを確認しましょう、最もアピールしたい要素は何ですか、みたいなチェックリスト付。
アマチュアオケとかだと選曲はコンセプトとか関係なしにやっぱり編成とか技量とかで決める事が多いから難しいんだろうけど、もうちょっと工夫したら面白い思うんだよな。
そう考えると広告代理店とかの仕事ってすごいよね。
楽曲アナライズは超大切
僕はチェロ四年目で弦楽四重奏に取り組んで演奏会をした。それ以来弦楽四重奏のトリコになってしまった。
が、周りは上手い人ばかり。技術では当然劣るし、迷惑もたくさんかけてしまう。そんな中でできるだけ、自分のパフォーマンスをよくするにはどうすればいんだろうと考えてきた。
もちろん、楽器の練習はするんだけどそんな劇的に上手くなるほと甘くない。
そこでアプローチのひとつとして、楽曲アナライズという方法を身に付けた。これによって、今どういう音を出すべきか、どの音を聴かせるかとかそういう事が分かり、演奏にメリハリが付けられるようになった。
大まかにいうと3つだ。
①楽曲の構成を把握
②フレーズのモチーフを把握
③伴奏音の把握
①楽曲の構成を把握
スコアなんかを買うと最初に解説が付いており、これはソナタ形式で〇〇小節からは展開部〜なんてよく見る。
これを把握しよう。自分が楽曲のどの部分を弾いているかというのは凄く大事。同じffでも色んな意味合いがある。そういったことを認識すると曲全体を通した視点持つことがてぎ、演奏がぎゅっとしまる。
弦楽四重奏なんかに取り組むときは四人でシェアするととても効果的。
②フレーズのモチーフを把握
モチーフっていうのは、分かりやすい例で言うとベートーヴェの運命のデデデデーンという音型のこと。ほとんどの曲は必ずモチーフがあり、ロマン派以降の曲はこのモチーフがいくつもあり、複雑に絡み合うことが多い。
モチーフを把握することにより、このフレーズは少し目立たせるなどの小技が使えるようになる。また練習する際にポイントを絞ることもできる。
③伴奏音の把握
チェロは伴奏が凄く多い。なんとなく弾いているのと、その音がどういう機能を果たしているのかを知ってるのでは全然音の説得力が違うはずだ。
まず調性を把握しよう。クラシック音楽はポップスと違って調性が頻繁に揺れ動くからだ。
次に和音を把握しておこう。これは知識がいるが、古典派までだったらそんなに難しいことはしていない。ハイドンやモーツァルトなんていい教材になる。
自分の伴奏フレーズの横の動きが和音の流れに対してどういう機能を担っているのかを分かっていると、とても音が取りやすい。メリハリも付く。
曲を弾いていて、ここよく分からないって箇所はあると思う。そういうのも解消される。
ポップスを弾く人はある程度和声の知識があるケースが多いが、クラシック奏者のアマチュアは皆無な人も多い。素養はあるのだから、少し興味持てばいいのになってよく思う。
バッハ無伴奏とかに挑戦するならば、和声分析は絶対欠かせないし。
最後に自分がやっていてよかったことで、アレンジがある。なんかの曲を弦楽四重奏なんかにアレンジするの好きなんだが、楽曲アナライズに凄く役立っている。
例えばドゥナーミクやアーティキュレーションを指定するとき、ブラームスだったらどうしてんだろ? とか。
松葉記号を指定するとき、ここから始めるとこんな感じかな? ワーグナーだったらどうなんだ? みたいな。
そうやって大作曲家のスコアを漁っているうちに、ああ、この部分はこういうつもりで書いたんだろうなってのが少し分かるようになってきた。
多分並の人よりはここらへんの感覚鋭いと思う。問題はそれを音に反映できるのかってところなんだけど。。
色々書いたけど、曲に取り組む際は色んなアプローチがあるよってことで。
バイオリニストに言いたい導音の扱い
導音。ドミナントからトニックに解決する際のドミナント長三度音のこと。
簡単に言うと、「起立、礼、着席」のドーシードー♪のシの音。
バイオリニストは導音となると何でも音を高くとる。特に絶対音感を持っている奏者に顕著な気がする。
教育のせいなのか、導音は高くとりましょうという教えがあるからなんだと思う。
これ正しいし、正しくない。高くとる場合と低くとる場合があるのだ。この理解をしないと、弦楽四重奏などでハーモニーの快感は味わえないだろう。
バイオリニストに例を挙げてしまったが、全楽器奏者は知っておいた方がいい内容だ。
○導音を高くとる場合
導音は高くとると確かに気持ちいい。聴いてる方もだ。特にマイナー・キーの曲なんかは。
なぜかというと、まず導音を弾いている際の和音はドミナントといって、不安定な和音が鳴っている。ドミナントは安定した響きのトニックに解決したがる。
導音を高くとるとその不安定感がより劇的になり、トニック音に解決したときの快感が増すのだ。
「不安定感がより劇的になり、解決した際の快感が増す」
これを覚えておこう。だから導音は高くとる。逆にいうと、牧歌的な曲想で落ち着いた雰囲気を出したいなら、高くとらない方がよい。ここらへんは音程をコントロールできる楽器ならでは。
しかし、これはメロディ・パート限定の話。
○導音は低い方がハモる
聞いたことあるだろうか。長三和音における第三音は少し低くとると。これは事実。
バイオリニストとビオリストもチェリストも試して見てほしい。G線開放弦、D線開放弦、A線の1指H音の和音「G」を弾いてみよう。H音を気持ち低くとらないとハモらないはずだ。
このH音が長三和音における第三音。
Cメジャーのキーではこの和音がドミナント(7thのF音を加えることが多い。H音とF音の音程差が増音程なので不安定感がある)となる。
ってことで導音は低いのだ。
「和音としてハモらせる場合は導音は低くとる」
これを覚えよう。
○まとめ
ざっくりまとめると、メロディの人は高く、伴奏の人は低く導音をとりましょうということ。
○メロディと伴奏の両方に導音が出てきたら?
弦楽四重奏のスコアを見てみよう。その場合はほとんどない。導音被りはどの作曲家も避けているのだ。
もちろん被る場合ともある。でもその場合はおそらく音価が違うだろう。伴奏の導音は4分、メロディは16分とかになっているケースが多い。
これはどうするかは一律には言えないが、2つの音程が混在していいと考えている。
この導音問題。チェリスト、ビオリストは感覚的に分かっている人が多い。バイオリニストは知らない人多い。あくまでも僕の感覚で。
でもさ、バイオリンだってたくさん伴奏するじゃん? その時にハモらない導音を弾いて気持ち悪くないのかね。、
ちょっと愚痴っぽいけど、半端な絶対音感持ちの人に多いの。「俺のH音はこの音!」みたいな。なんかひとつの音程しかないんだよね。
弦楽四重奏とかやっていて一番ストレス溜まるのがこのタイプ。周り聴けよ。歩み寄れよ。
導音ってのは曲のキモに出てくる音。もっと大切に扱いましょう。
では。
左手
【左手の指】
チェロは、ロー・ポジションで音階を弾く際の左手の指の置き方パターンは基本3種しかない。
(-は半音、--は全音)
① 1-2--4
② 1--3-4
③ 1--2--4
③は拡張と呼ばれるが、これだけ取り方が、2パターンある。
3-1)2指を軸として1指を広げる
3-2)1指を軸として234指を広げる
例えばG線1ポジに構えた際にAs--B--Cなら「3-1パターン」だし、A--H--Cisであれば「3-2パターン」。
僕は3-1パターンの方が楽。なぜなら左手における親指は2指の裏に添えるように置いているので、3-1パターンは親指移動が絡まないから。
3-2は1指をそのままにしつつ親指を半音分移動する必要がある。そうしないと234指は移動できないので。
実は僕は3-2パターンが苦手。4指が少し低くなる。分かっているから、肘の位置で修正している。チェロと出会って17年。5年間ほどブランクがあるとはいえど、これはよくないよな。とこのブログを書き始めて改めて思った。タイトルを「B級チェリストへの道」に変えようか。
なぜこれを書いているかというと、バッハ無伴奏2組ジークの最後、Dメロディック・マイナーの下降音型の音程でG線のCisがちょっとだけ低いから。速いパッセージってこういうの露骨に出るのよね。
ほんと課題だらけだなー。
【肘の位置】
指のパターンとしては以上だか、左肘の位置でも音程は変わってしまう。高音弦を弾いてる位置のままC線を弾こうものなら4指は必ず低くなる。初めはハッキリ意識しないとできない。
それに気付かないでごまかしていると、同じ左手の形は維持できず、音程が安定しないチェリストの出来上がり。
はい。私です。気付くのも時間かかったし、治すのも時間かかった。
【親指の位置】
それと親指が1指側に少し反っている奏者を見かけるが、基本通り2指の後ろに持ってくるよう直さないといけない。あれでは腕の自重はかからない。
そして自重がかからない分、握る。握っている押弦は相当に甘く、音程の輪郭はボヤけてしまう。特に4指。ロクに音を鳴らせないし、低い弦を弾くのが苦手な場合は原因の多くがここにある。何より疲れてしまう。休憩の少ない曲は1曲通して弾けないと思う。
また、その原因を右手に求めてしまったら悲劇だ。もっと圧を! といって、無限地獄へハマるだろう。
音質は左手でも相当に変わる。A級チェリスト達が聴かせてくれるふくよかな低音は、この左手の押弦がしっかりしているからこそできるワザだ。多分。
またポジション移動がままならなくなるのも、握っていることによる弊害のひとつ。
はい、これ全部私です。これも治すのに苦労した。中々親指が2指の後ろに行ってくれないんだもん。指を指板に対して垂直に置くのではなく、地面に対して平行(すなわち指板に対しては斜め)にするとできると思う。電車の吊り革にぶら下がるようイメージで自重をかけてみよう。
まー、ホントかどうかは知らないけど。経験則の話。