A級チェリストへの道

チェロの上達のちょっとしたスパイスに

メトロノーム

基礎練習のお供、メトロノーム。テンポの正確性を養えるメトロノーム。自分の運弓の不都合さを雄弁に指摘してくれるメトロノーム

 

その力を絶対的に過信していたけど、使いようなんだなーと気付いた今日この頃。

 

結論から言うと曲練習では使わないことにした。フレーズ感が小節単位で分断され、大きい山を作れない。音楽がメトロノームに支配されて、自然な流れを生み出せないから。

 

アンサンブルの縦を揃えたいなら、聴き合う、感じ合う。聴いて感じて呼応してあげる。それはテンポのみならず、細かいドュナーミクや運弓も。そうやって音楽を作っていかないと本番で悲劇が起きる。

なぜなら本番ってのは緊張状態だから、何かに頼りたくなる。頼るのがメトロノーム的なテンポだと音楽の流れが不自然に歪められて、聴いていて全然面白くない。この感じを例えると、大事な話をしたのに、あっさりと流される時みたいな。

クラシック音楽はどんな一音にも意味がある。普段の練習からそれを大事にしていかないと。そのためにはメトロノームはむしろ邪魔になってしまう。

 

とは言っても勝手気ままなテンポで弾いていいわけではない。色々なアーティストの音楽を聴いてどうフレーズを構築しているかを色々経験して、落とし込まないと。そのための練習だ。

僕は今までは音程と音質にこだわって練習していたけど、同時にテンポを作るということにもこだわらないといけない。どれも外せないし、分離もできない。3つで1つの要素。

コンサートを終えて

先日、半年前から取り組んでいたピアノ五重奏、ピアノ四重奏を全楽章という僕としてはチャレンジにあたるコンサートが終わった。

 

◾️良かったこと

・聴衆の反応。アンケートコメントで感動したという内容がいくつも。嬉しい。

・大きなミスなし。いつ崩壊してもおかしくない曲だったので安心した。

・本番マジック。ピアノが本番だけとても情緒豊かな旋律を弾いた部分があった。演奏中だったけど感動して鳥肌立ってジワッときた。

・個人が上手い。上手いメンバーを誘ってのことだから当たり前だけどこれは大きい。音程による大きなストレスもないし、誰かに合わせるのではなく一人一人が自分のテンポを持ち結果合う、ということができた。

・創造できた。何かの演奏の猿真似ではなく、フレーズごとに意味をもたせて自分らで曲を作る作業ができた。時にぶつかることは合っても。

 

◾️反省点

・緊張により周りを聴けなくなった。僕も含めてだが、演奏中いつもより周りを聴けていない。旋律の対話が対話になっていない箇所があり残念だった。

・緩徐楽章がメトロノーミック。これは当初からの課題だった。全てのフレーズに意味を持たせ旋律を歌わせたかったが難しかったみたい。フレーズ感や和声進行を無視した、音を鳴らしているだけの伴奏や旋律がいくつか散見された。

・表情。顔も上げてたし、旋律を奏でるときは全神経を左右の手に込めていたが、それでも足らないみたい。嫁に言われた。

・最後まで弾けない場所あった。確率でいうと70%しか音が当たらない難易度の高い音があった。結局間に合わず、本番も外した。

 

■総じて

今までの僕のレベルからは一段上に行けたのだと思う。

特に音楽を作る作業。フレーズ単位で意味をもたせて、どう音楽を進行させるかが自分なりに分かるようになったし、実際に録音を聴いても間違いではなかった。

 

演奏がうまく行かないときの原因をすぐさま特定できるようにもなった。例えばリットしたいとき。原因はリットの部分ではなくてその前にあるし、伴奏の弾き方にもある。そういったことがすぐ分かる。

 

あと自分自身の技量。とてもうまくなったと思う。良い音程と美しい音、自分はこう弾くぞと周りに伝える弾き方。今までの僕にはなかった。

 

少なくない時間をかけて、その成果として聴衆には感動を、自分に喜びと成長を与えられた。とてもとてと楽しいコンサートだった。

ひとつA級チェリストに近づけたかな。

 

Perfection is great,but it's not enough

https://youtu.be/u1_KOJ8h9qY

 

ボストンフィルハーモニーのマエストロ、ザンダー先生のマスタークラス。

僕はこのエルガーのチェロコンチェルトと、チェリスト、ダニエル・ハスを忘れない。

 

そして、チェロを弾く身としてこの素晴らしい曲をいつか奏でることをできることも。

フレーズの躍動感

スーパー上昇曲線を描き、チェロライフを満喫している僕の今の課題。

 

「弓の初速」

 

フレーズを弾いてて、どうもノッペリしてるなーって思う時は、大体弓の速度と音楽が一致していない。そう、弓が遅い。

 

僕の大好きなJerusalem Quartettoのチェリスト、Kyril Zoltnikovの弓捌きを見るとよくわかる。

https://youtu.be/lz1b8YZj0f4

この最初のA音。なんと素晴らしい。この1音だけでフレーズの躍動感が伝わる。

 

そう、音楽を奏でるとき、決して弓の動きは均等でない。同じ旋律でも1音で50センチ使うときもあれば、4音で10センチも使わないときもある。同じ音を弾いてる瞬間でさえ、弓の速度は著しく違うときもある。

 

楽譜にアーティキュレーションとか何も書いていなくても、フレージングからどういう弓使いが適切かを読み取る。そして適切な弓の配分が躍動感を生み、メトロノーミックではない自然な流れとしてのテンポが生まれる。

 

適切な弓の配分によるフレージングは身体全体にも現れる。するとアンサンブルの周りの奏者との連携もうまくいく。ここは前に行きたい、ちょっと溜めたい、そういったことは打ち合わせで合わせなくても、音さえ聴いてもらえれば自然と分かる。

むしろそうしないと音楽は流れなくて、不自然になってしまう。決めるのではなく、周りがそうしたくなるように弾けばいいだけ。

 

楽譜に書いてある音の羅列を音楽にするのは僕の右手。これができるようになったら本当に素敵だな。A級チェリストへの大いなる前進。

 

スーパー上昇曲線

チェロに限らないが、ある時突然伸びる瞬間がある。

 

それが今だ。

 

ずっと、なんとなく合ってるけど美しくない音程だった。レイトスターターの音感問題かと思って絶望気味で、この先チェロを弾いていても美しい音程を奏でることはできないのではないかと常に思っていた。

 

はい、違いました!

 

きっかけはよく分からない。ふと構えを変えた。具体的には上半身をチェロに対して前に少しだけ移動した感じ。肩の位置がチェロに対して前になったと言おうか。

 

それで変わった。いきなり美しい音程がチェロから出てきた。衝撃。チェロ始めて20年弱。ずっと試行錯誤してきた肘の位置、左手の甲の形、角度……。

 

それが全て解決してしまった。鏡で確認すると、いかにも正確無比に押さえてますといいたげな美しい手の形。自分の左手ではないみたい。

 

しかも!   ハイポジションの音程も安定してきた。肩が前に出たことで、肘の位置も前に出て、手の形が自然になった。押さえの圧力も強くなった。音が凄く太くなる。

 

どうせ奇跡で明日には戻っちゃうんでしょ、とか思ってたけど戻らない。押弦する弦が変わっても変な小細工なしで、ありのままに良い音程が出る。

 

左手の微妙な小細工調整が不要になったら、音楽もイキイキとしてきた。左手に気を使わなくていいからだ。ボウイングに躍動感が出て、身体全体で弾ける。

 

なんやこれ。凄いぞ。

 

チェロ弾いててここまで劇的に変化を目の当たりにしたことがない。嬉しすぎる。

 

 

左手だけかと思いきやなんと右手も。

 

これもきっかけはよく分からない。ふとフロッグを持つ位置を毛の生えている方へ1センチくらい動かした。

 

そしたら、なんとめちゃんこバランスがいい。意識せずとも小指も機能してくれる。腕を自分ではないように軽やかに動かせる。

圧力も勝手にかかるようになり、駒寄り音が自然。音はデフォルトで太く明るい。腕が軽いので音質変幻自在。

 

ペレーニがよく見せる弓元の極限粘り、なんとこれができた!   弓の長さが体感1.3倍くらいになった感じ。こんな弓元まで使えちゃうの?  みたいな。

息の長い旋律を朗々と弾ける。こんな日がくるとは。

 

旋律だけではない。早いパッセージを歯切れよく弾くこともできる。なんでだか分からん。小指の安定か?

 

7月の室内楽コンサートの曲でずっと苦しんで、試行錯誤していた。その甲斐あってか、ついに突き抜けた。

 

全身全霊で取り組んでいたから、神様がヒントをくれたのか。それほど突然訪れたこの上昇曲線。

 

チェロ弾いてきて、一番楽しい。こんな日がくるなんて夢みたい。

備忘録

【右手】
手首が落ちてるから根元が苦しい→

手首上げる→

→根元含めて音色コントロールが良くなった

【左手】
チェロの構えを下げて自重をよりかける→

・音がクリアになった

・ヴィブラートがかなりダイナミックになった

・弓のテンションに負けないからボウイング根元が楽になった

→反面チェロの構えを下げ目にしたからポジションの感覚が変わり音程悪化(特に低ポジション)

【次なる課題】
・右手の手首が落ちる癖修正

・右手の圧力が低下したから腕の自重がよりかかるように改良

・同じく右手の圧力低下により駒寄りで弾きづらくなったからなんか考える

・左手のポジション感を養う

ついにカルテットやるよ

2月からチェロを再開して、10ヶ月。ブランクはおろか、昔よりは上手くなっていると思う。

 

オケとかでたくさん仲間を見つけたので、これはと思った方々をお誘いしてカルテットに取り組む。

 

完全な和音で、流れるように弾きたい。今の自分だったら、できるかも。

 

本番は一年後くらい。まずは簡単な曲ってことで、アメリカから。うーん、楽しみ。

 

しっかり、音階やカデンツをやって、ジェームス・ブラウン流の練習方法をとりいれたい。あー楽しみ。

12/23レッスン備忘録

4オクターブスケール C

4オクターブアルペジオ C

課題曲

 

相変わらず先弓で抜ける。スケールの下りの音のイメージはっきり。ソルフェージュやっとく。

 

ゆったり目の曲で瞬間的に弓をもどさないといけない場合、弓を元から上げないでさりげなく。音楽の流れを断ち切らない。

 

バッハが終わったので、自由曲は何でもいいと言ったところ、RV40に。簡単そうだが、また罠なのか。

 

やりたい曲あるかなーって考えた。

エルガー チェロ協奏曲1楽章

ラフマニノフ チェロソナタ

フォーレ エレジー

 

うーん。エレジーならいけるかな。

毛替えチョー大事

毛替えをした。きっかけは先生の「手前側が軽くてバランス悪い」の言葉。

その時はなんの事やら思ったが、後で試しに奥側に弓を傾けて弾いてみた。

 

めっちゃ引っかかりいいし、音でるわ。

 

三ヶ月くらい前に某店で毛替えしたばっかりだったんだけどな。そんな話をチェロ仲間にしたら、「あー、あの店、、」みたいな反応。

そういや、その店で調整出した時に思いあたることが。「A線を替えたら、響きが死んでしまった。なんとかして!」って言ったんだけど、出来上がりを弾くと、より死んでおった。。。

あらーと思って、すぐに指摘したら、バランスの問題だって。いや、何でもいいからA線の響き戻してよと言って、再度駒の位置を調整。なんとか許容範囲くらいにした。

今まで調整した際に味わった「おお、チェロが生まれ変わったぞ!!」みたいなのが一切なかったのよ。

 

結局下手くそなのね。初めてそんな店にぶち当たったから分からなかったけど。もう二度と行かねーわ。

 

そんなこともあったから、毛替えも下手くそだったのかと考え、三ヶ月しか経っていないけど、別の店で毛替え。

いくつか知人に聞いたりして。

 

出来上がりは、今のとこ満足。凄く鳴らし易いし、疲れない。毛替えでこんなに違うのかよ。早く頼れる工房探さないとね。

毛替え侮るなかれ。

10/28レッスン備忘録

○メニュー

ボウイング背中の使い方

・音階4オクターブ、スラーの掛け方別

・課題曲1

・バッハ無伴奏2組サラバンド

 

○ポイント

・音始め方について

しっかり乗っけてからボウイング。肘を上げすぎ。もっと降ろして背中から引っ張る。音をよく聴けば自分でも分かる。

 

・先弓で細る

しっかり乗っけたままで、背中で動かす。音をよく聴く。

 

・シフトのスライド音回避方法

二種類ある。まずは、シフト自体をスピーディにすること。次に、弓を瞬間的に止めること。どちらも使い方によっては音楽の流れを止めるので注意。

 

・音の始まり方の練習

サラバンドなどは通し練で流れを掴むのとは別に、和音等を繰り返し流れで弾く練習をする。どういう腕の使い方をすればどういう音がなるか。圧の掛け方なども色々試す。

 

・スラーの弓元

手首を少し入れる感じで、圧をコントロールする。肘を浮かすわけではない。

継続しましょうよ

早くも毎日投稿できなくなった。

禁煙だ。禁煙の離脱症状で若干の抑うつ状態があるからだ。ってことにしよう。

 

そろそろ離脱症状も治まってきたし、前ほどに渇望感もなくなってきた。ふと思えば、煙草のことをあまり考えていない。勝負はこれから。

 

先日、テノール歌手のリサイタルを友人に誘われて観に行った。なんとオケ伴奏。熱烈な信者の方々のフライング拍手にだいぶ辟易したが、あとは大満足。

歌ってズルいわ。あんな表現力はチェロでは無理だろう。どこまでも通る音で、透明感があるけど濃度の高い。しかも色気がある。一つ一つのパッセージの歌い回しの丁寧さ、曲全体を捉えたフレージングの数々と妙技を堪能できた。たまには興味ないジャンル聴きに行くのもいいね。今度は能とか行ってみよかな。

禁煙の思わぬ効用

チェロと関係ない話題続けて。自分の中でホットトピックなので。

今まで絶えずニコチンを身体に取り込んできた。それが急に無くなると身体ごあれっ?ってなるみたい。

即時出てきたのが足のむくみ。あまりむくむ方ではないが、一週間むくみが続いた。やっと治ってきたが。

次に屁の回数。やたら多い。しかも今までより臭え。ウンコも回数が増えた。

あと、異常な食欲。常に何かを食べたい。これは食欲というよりも口寂しいのかも。

あと睡眠。早寝早起きが続く。12時には眠くなり、6時には起きてしまう。ここのところどちらかというと睡眠障害的な感じで寝られていなかったので助かるけど。

最も困っているのが無気力。仕事もチェロもどうにも手が付かない。これ、マズいよなぁ。はやく身体さん慣れてくれないかな。

 

にしても、続けていた習慣を辞めただけでここまで色んな症状が出る。タバコこわ。禁煙直後に感じた恐怖感とか手持ち無沙汰感とか、ホントに中毒者なんだなーと自分思った。

今戦っているのは、習慣。喫煙行為は日常生活の様々な行動とセットになっていた。食後とか仕事の合間とかは慣れてきたが、突発的に吸いてー!  ってなる。

例えば、自動販売機で缶コーヒーを買ってるおっさんを見たとき。合奏の休憩時間。夜中散歩してるとき。仕事中の会社訪問直後。挙げたらキリがないな。

ニコチンはもう身体からはなくなっているが、この習慣行為と切り離すのがムズい。早く時よ経て。

キーボード買っちゃった

音取り用のキーボード買った。ヤマハの23,000円くらいの。

便利だわー。やっぱ音程を刻みこみたい時は鍵盤楽器だな。

シンプルなヤツを買ったのでリズムパターンとかはない。ちょっと欲しかったな、と思ったけど、リズムシーケンサーを別に買ったほうがいいに違いない。

インフラは整ってきた。あとは積み重ねだ。

ノン・スモーカーになる

全然音楽と関係ないが、自分にとっては大きな決意が必要なことなので、書き記す。

 

10月に入ってタバコを辞めた。直接的なきっかけは歯の治療が全て終わり締めにホワイトニングをして、歯医者さんと約束したから。

後は匂いとかお金とか。それと、以前辞めた時に体感した朝の寝起きの良さ、末端にまで力が漲る感じとかが忘れられない。

 

といってもまだ50時間しか経っていない。これを書いている時点では、ニコチンが身体から抜けるであろう最期くらいの期間か。かなり欲しているので、ガム噛んだり筋トレしたりしてごまかしている。

 

タバコを辞めるという行為、とても覚悟がある。一生これから一本も吸えないという恐怖感に打ち勝ち、ニコチンを欲する脳の欲求と闘い、生活習慣に組み込まれた喫煙行為を排除しなければならない。

 

でもそれでも意味がある。喫煙によって生じる日常の無駄な時間。僕の場合これが結構大きい。例えば休みの日の午前。よし洗濯しよう!と思い立ってもとりあえず一服。そうこうしてるうちにスマホをイジるとかしょっちゅう。

タバコを辞めれば、こういった無駄減ると思うんだよね。お金も460円×1月分だけじゃない。缶コーヒー代とか考えると結構行く。

楽器を弾くときもだ。よし、基礎練。終わった、一服。こんな感じだもん。

 

でもこの生活の一つ一つに組み込まれた習慣を置き換えていくのって凄い大変。でもこれなしではノン・スモーカーにはなれない。

 

がんばろ。

 

10/1レッスン備忘録

初レッスン。先生はとても温和な方で少し安心したのが正直。お人柄が音に出るかのごとく、とても柔らかくかつ太い音でノックダウンされた。

バッハ無伴奏組曲2番サラバンドをまず弾いたのだが、あんなに震えたのは初舞台以来か。

 

○内容

当たり前のフレーズを当たり前に弾くのがまず目的。基礎練習としてスケール、オクターブ何種か。教則本を使ったレッスン、見てもらいたい曲あれば都度。

といった感じになる。

 

○4オクターブスケールにおける親指の添え方

参考ながら添えるだけで、厳格なポジションをとっているわけではない。肘の感覚でポジションをとる。

 

○A戦のBCD音拡張

B音はテンション高いのでいい音ならない。旋律を弾くのであればハーフポジションで普通の構えをする。速めのパッセージであれば拡張形を維持。

 

サラバンド

スペインの舞曲で2拍目にアクセントがくる。お手本演奏では非常に響きのある重いアクセントを乗せていた。常に3拍子を感じて、2拍目を大事にする。

 

○ジーグ

見る感じ、弾けない感じはしない。ゆっくりから練習すること。ただし、曲の持つエネルギーは生かしたままで。

 

次は10月末。とりあえず課題曲をさらう。